まいノート

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「静脈産業 女子大生」 検索

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私が静脈産業って言葉そのものを知ったのは昨年度の秋学期に履修した「資源循環型社会論」の講義を受けた時でした。(完全に名前だけで選びましたが学部イチ面白い授業だと思うのでみんな受けてほしい。)

 

普段の生活の中ではあまり意識することはないかも知れませんが、粗大ゴミの回収をお願いしたら取りに来てくれる業者や毎朝パッカー車に乗ってお家のゴミを載せていくおじさんたちもその一部。

 

http://www.eco-kimura.co.jp/network/img/i-network14.jpg(パッカー車。ゴミ収集車のひとつです。)

 

日々の生活だけでなく、企業の生産活動、病院や牧場、飲食店からもいわゆるゴミは出ていて、そういうを地道に回収したり、集めて分別して、解体したり粉砕したり、洗ったり燃やしたり、そしたらやっと新しい資源として加工したり燃料にしたり。

 

静脈産業

 

うまいこと言うなあ。

 

私、大学での専攻は近現代国際政治史っぽいんですが(ノモンハン事件全共闘についてなら任せて下さい。)、もはやこっちが主専攻なんじゃないかと言うくらい「静脈産業」を勉強しています。

 

 

 

静脈産業』に市民権を与えてみたい。

 

私が「静脈産業」に興味を持つようになったきっかけは大きく2つの要因があります。

 

ひとつは、『生まれた時から身近なビジネスだったから。』

 

株式会社木村 │ 兵庫県高砂市の産業廃棄物処理事業社,限りある資源を限りない循環資源へ,総合リサイクルを追求しています。

 

この会社が、家のすぐ隣にありました。

 

そういえば小学生の時は社会の授業で調べ学習をする時に加工されたペレットをレポートに貼り付けて発表してみたり。

 

当時は放課後、母がいるこの会社の事務所に家の鍵をもらいに帰っていたので、フォークリフトとスクラップが行き交う工場を突っ切ったりしてました。

 

学校で「リサイクル」って言葉を習った日にはもう、結構ドヤッた記憶もあります。なんせ地元には「エコ木村」って書かれたトラックが走っていたので。(上のパッカー車です。笑)

 

「うちのお父さん、リサイクルしてるねん」みたいな。

 

ただ今となってはこれは結果論から描いたストーリーで、やっぱり大学生活で自分の過去が原体験に変わるような経験をしたことが大きいと思います。

 

(きっかけってあんまりないと思っている派です。日々見たニュースとか周りから取り込む情報の積み重ねがあるひとつのポイントを重要な起点にするんじゃないかなと思うんです。なんとなく。)

 

中高生の間は興味はほとんど失っていましたが、大学生になって改めてこの会社に興味を持つようになります。そう、「資源循環型社会論」を受けた時です。(つい最近!)

 

「え!先生の話めっちゃわかる。」

 

それもそのはずで、私その授業を受ける半年前にこの会社で2週間ほど週6日フルタイムで事務のアルバイトをしていました。工場にトラックが入ってきたら計量して、車番とお名前記録して、なんか積んだり降ろしたりしたらそれも記録して、最後にまた計量してブザー鳴らす。それ以外はデータ入力やお茶汲みみたいな。ラジオと無線の声がBGMの、そんなとこ。

 

いくつかある工場の中でもペットボトルや空き缶が毎日大量に集められるところで働いていたので、とりわけ「容器包装リサイクル」をテーマにした講義なんかではもうリアリティが全然違ったわけです。なんか先生の話が解像度高く聞き取れる感覚です。

 

(その講義はコンテンツだけでなく、先生が大量に資料を与えてくれ、ゲストを呼んで、歌を聞いたり、映像を見たり、実物持ってきたり、五感で大量の知識や情報を浴びせられつつ「君たちはどう考えるか!」みたいな投げかけをたくさんされるような授業だったので講義そのものがとても面白いこともあって今でも1番印象に残っています。)

 

それまで1番身近だったのに全然当事者意識も課題も感じていなかったことにも気付きました。これが、ひとつめの理由です。

 

もうひとつが

 

『社会課題解決っていう世界への入り口を得た』

 

からです。これは大学に入って学生NPO法人アイセック・ジャパンで活動を始めたことがものすごく大きいです。

 

www.aiesec.jp

 

ここでの活動や挑戦はまだ現在進行形なので別の機会に書きたいと思いますが、ここで「社会課題を解決するための海外インターンシッププログラムを考える」経験をしたことがビジネスにもボランティアにも興味なかった、ましてや「社会課題」みたいな文脈に全く興味が女子大生がその世界の広がりを見る入り口になりました。

 

大学2年生では、「篠山での地方創生」をテーマにしたインターンシップ兵庫県篠山市で運営する際に、プログラム構想や海外インターンシップ生の招聘をしながら携わりました。

 

www.aiesec.jp

 

 

社会課題からテーマを決め、プログラムを考え、形にしていく。

当時はそこにものすごく責任や義務感を感じていたわけではなく「新しくて面白そう」「やるなら一生懸命やりたい」っていって活動していましたが、実際にヒアリングしたり協力してもらったり、その問題に取り組む人って当たり前ですけど本気で人生をかけていて、誰よりも一生懸命取り組んでいる人たちばっかりです。

 

めっちゃかっこいいなって思う人がたくさんいました。

 

そしてめっちゃ多様な生き方を見ました。起業した人、誰かの想いにのっかった人、移住しちゃった人、そういう人たちで繋がってコミュニティを形成してる人。

「社会課題解決」を起点に生きるって全然想像できなかったのに気付いたらそんな世界のひろがりを日々めっちゃ目にするようになっていました。

 

ふとそんなかっこいい人たちと自分自身とのギャップも気付いたら見えるようになってきました。「特定の社会課題に興味あると思ったことないなあ...」

 そこで改めて振り返って見ると(改めて振り返ったのもアイセックの活動をしていたからなんですが)、上に書いた通りめっちゃ身近に取り組んでいる会社があったんですね。

 

とはいえまだ知らないことも多い。

 

静脈産業

 

ここから関連してサステナビリティやESG投資、海外の廃棄物処理事情にも興味あるんですが、専門知識や用語がとにかく多く、難しい。

 

そして勉強しようと思ってもまだまだネットで出てくる資料や記事は多くなかったのでとりあえずは「市民権を与えたい」なって思ってます。

産廃屋って、すごく個人的なイメージではオラオラしたおっちゃんとか、多そうだなって思っていて、「女子大生」ってワードとは結構結びつけにくいんじゃないかと思うんですね。

 

なので、「静脈産業 女子大生」の親和性をイメージしてこのテーマにしてみました。

基本は自分のノートのまとめなのであんまり有益なコンテンツにできる気はしないんですが、「逆有償」の用語解説とかしたら面白いかな。微妙かな。笑